研究課題/領域番号 |
18K01926
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
堀井 悟志 立命館大学, 経営学部, 教授 (50387867)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 管理会計 / アメーバ経営 / 役割葛藤 / 生産管理 / 職務関連緊張 / 予算管理 / 継続的改善 / 情報システム / ERP / SFA / BI / 役割曖昧性 / 財務業績 / 管理会計プロセス / 目標達成意欲 / コミュニケーション / 制度間対立 / グローバル管理会計 / 状況に埋め込まれた機能性 / ケーススタディ / 制度ロジック |
研究成果の概要 |
アメーバ経営における月次の時間当たり採算のみの導入段階では,従来の生産管理方法を基礎とし,短期的に管理可能な「時間」にのみ着目し,管理することで制度間の相互作用は起こらなかった。また,組織的変化としては,職務関連緊張,特に役割葛藤が,下級管理者において一旦高まった。もともと高度な生産・品質管理を有する企業ではアメーバ経営とのそれらの対立が存在し,それによる負の側面が一旦表層化するものの,受容プロセスを経てその対立は解消される。また,市価基準を用いることで工程の採算性・競争力が明らかになり,その連携的緊張関係によって継続的改善がより戦略的に促進される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,すでに高度な生産管理・品質管理を有している企業へのアメーバ経営がもたらす影響を,日常管理における制度間対立やそれによる役割ストレスの向上など,多面的に明らかにした。また,それがいかに財務業績の向上に資するのかも明らかにした。既存の生産管理制度が欠如もしくは不十分な状態におけるアメーバ経営の観察ではその導入成果がアメーバ経営に固有なのものなのか,他の生産管理・品質管理制度でも実現可能なものなのかが不明であったが,高度な生産管理制度を有している企業を対象としたことで企業経営におけるアメーバ経営,つまり会計コントロール固有の役割の一端を明らかにすることができた。これは大きな意義と言える。
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