研究課題/領域番号 |
18K01933
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
|
研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
笠井 直樹 滋賀大学, 経済学系, 准教授 (80584143)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 監査品質 / 監査担当パートナー / 監査チームの構成 / 監査人の業種専門性 / 監査市場 / 監査の品質 / 監査報酬 / 監査チーム / 会計不正事例 / 会計不正 / 監査人の業種特化 / 監査人の作業負担 / コーポレート・ガバナンス / 利益調整 |
研究成果の概要 |
本研究は主に監査担当パートナーの特性が監査の品質に及ぼす影響を検証した。本研究で得られた主要な研究成果は次のとおりである。①監査事務所レベルの業種専門性(各業種における市場占有率で測定)については,指標自体の妥当性の問題がある。②国内では大手監査事務所による寡占により監査品質が低下する傾向にある。③監査担当パートナーの業種専門性(各業種における監査経験年数で測定)が高い場合,監査品質が高い傾向にある。④パートナーが女性である場合,監査品質が高い傾向にある。⑤監査チームの構成については,監査チームの規模とともにスタッフの経験値や専門性が高いと想定される場合には,監査品質が高くなる傾向にある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
財務諸表監査制度においては,監査業務を提供する個々の公認会計士または監査事務所に対して一定水準以上の業務品質が担保されるよう制度設計がなされている。しかし,実際には監査人個人,監査チーム,監査事務所各々のレベルにおいて提供される監査品質に違いが存在する。本研究は,国際的にも研究成果の蓄積が進んでいない監査担当パートナーおよび監査チームレベルにおける監査品質の違いについて明らかにしており,監査品質の向上を企図した国際的な監査規制議論にも資する証拠を提示している。
|