研究課題/領域番号 |
18K01936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
野口 昌良 東京都立大学, 経営学研究科, 教授 (70237832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ニュー・パブリック・マネジメント / インセンティブ指向の業績評価システム / 業績制御性 / 業績予算 / 英国NHS / 豪州NSW州 / ニューサウスウェールズ州地方自治体 / 予算編成の不正確性 / レジリエンス / コスト改善プログラム / 職員給与費 / 収容施設投資 / インセンティブ指向業績評価システム / 探索指向の業績評価システム / 探索指向業績評価システム |
研究成果の概要 |
本研究は、業績予算の導入により、業績評価情報と年度予算のリンケージの程度が高いと考えられる英国および豪州の各種組織において、業績制御性を条件とした業績評価システムがどのように機能しているかを検証することを目的としている。英国NHSおよび豪州NSW州基礎自治体の事例分析を通じ、両組織ともに、単に業績予算を運用しているのではなく、Cost Improvement Programme等といったパフォーマンス向上のためのプログラムを別途用意することによって業績制御性の条件を整備し、これと業績予算管理を組み合わせることにより、効率的公共サービスの実現を企図していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、(1)英国NHSの事例を通じて、市場性テストの強化とアウトソーシングという背景が組織目標の明確化を促し、業績制御性の整備につながった一方、(2) 豪州NSW州の事例では、合併による規模経済の追求が業務の混乱を招来し、かえって業績制御性の確立を阻害する要因となっている可能性があることが確認された。業績制御性の確立を条件とする業績評価システムの運用状況を再確認するうえで本研究の知見が応用可能であると考えられる。
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