研究課題/領域番号 |
18K01944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
岡本 紀明 立教大学, 経営学部, 教授 (00433566)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 会計基準設定 / 会計基準の国際的統合 / のれんの会計 / のれんの償却または減損 / 会計基準設定の政治的側面 / 日本的会計慣行 / のれんの会計処理 / 会計基準設定のレトリカルな側面 / 会計制度の政治的側面 / のれんの定期償却 / のれんの非償却・減損 / 言説分析 / 制度設計におけるレトリックの分析 / 制度設計における説得 / 国際財務報告基準 |
研究成果の概要 |
これまでの本研究の成果として2点を挙げたい。一つはのれんの評価(減損損失の認識)が非常に困難であり、様々な実践の存在を明らかにした点である。具体的成果物としては「のれんの公正価値会計に関する実践の探求と国際比較」『立教ビジネスレビュー』第11号(2018年)や「海外M&Aにおける複数評価原理の探究:価値評価研究における知見に基づく学際的分析」『日本情報経営学会誌』第40巻第1-2号(2020年)がある。いま一つは、のれんの会計基準設定に見られるように、グローバルな基準の統一化の規範が強く作用している点である。その成果はJournal of Economic Methodologyに公表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
会計上ののれんの評価に関して、その実践が多様であり、統一的な会計基準設定が困難である点を示唆し、その結果政治的な説得が重要であると本研究を通じて伝えたい。すなわち本研究は、のれんのような極めて評価が困難な社会的構築物に関する評価の多様性やその受容を提示する。その結果として、社会における評価を深く探究する「価値評価の社会学」や「価値評価研究」とも関連性を有する。これら2つの研究領域は、世界的に注目を浴びており、その俎上に会計上ののれんを載せることは会計研究の幅を広げ、学際的に発展する契機ともなると思われる。
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