研究課題/領域番号 |
18K01947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
清水 信匡 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (90216094)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 原価企画 / コストマネジメント / 製品アーキテクチャ / 製品開発マネジメント / 差別化製品 / コモティディ化 / コモティディ製品 / 製品開発 / 擦り合せ型 / コモディティ化 |
研究実績の概要 |
本研究は、我が国の製造企業のコスト競争の優位性を支えていた原価企画はどのような状況(企業環境、事業戦略、製品アーキテクチャ等)のもとで有効に機能を発揮するのかという研究課題を理論的に考察し、仮説を導出し、質問票調査、インタビュー調査を通じて明らかにすることを目的とした。2022年度においては、原価企画が有効に機能する市場環境や製品特性についてのウェブ調査の方法について考察した。 製品アーキテクチャ論から導出した二つの主な仮設:1)原価企画は、顧客から評価される増分機能を提供する差別化した製品に価値を付加するときに効果的だったアプローチである。(2)これとは対照的に、コモディティ化した製品は、競合他社と同じ機能、性能、および品質を生み出す製品に対してより安い価格を提供するというアプローチである。(3)原価企画は、生産サイクルの上流で消費者に付加価値を提供するコスト戦略を中心とするが、コモディティ化した製品内は、大量生産と規模の経済を主としたコスト戦略が重要になる。これらの仮説をウェブ調査で検証できないかを考察した。ウェブ調査は、調査方法として広く利用されており、多くのメリットがあるが、同時にいくつかのデメリットもある。 メリット:1.広範な範囲でのデータ収集、2.コスト効率が高い、3.調査時間の短縮、4.匿名性が高い、5.柔軟性が高いなどがあげられる。 その一方で、デメリットとして、1.偏りがある、2.サンプルサイズに限界がある、3.信頼性が低い、4.テクノロジーに依存する、5.誤解や混乱の可能性がある、などがあげられる。このようにメリットデメリットを考えて、本年度ウェブを利用した実態調査を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナパンデミックなどの影響で企業へのアンケート調査がうまくいくかどうかわからなかったので、質問票調査は2023年度に延期した。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度に導出した以下の仮説を実証する予定である。(1)原価企画は、顧客から評価される増分機能を提供する差別化した製品に価値を付加するときに効果的だったアプローチである。(2)これとは対照的に、コモディティ化した製品は、競合他社と同じ機能、性能、および品質を生み出す製品に対してより安い価格を提供するというアプローチである。(3)原価企画は、生産サイクルの上流で消費者に付加価値を提供するコスト戦略を中心とするが、コモディティ化した製品は、大量生産と規模の経済を主としたコスト戦略が重要になる。これらの仮説をウェブ調査で本年度行う予定である。
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