研究課題/領域番号 |
18K01958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
出口 泰靖 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70320926)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 福祉社会学 / 社会学 |
研究成果の概要 |
近年、認知症ケアの潮流は、当事者の意思を尊重し、本人の意思に配慮したケアを行っていく「パーソンセンタードケア」として新たな動きをみせる。しかし、この本人中心アプローチである「パーソンセンタードケア」は、本人がさまざまに困難な状況や事態に立たされるであろう局面が十分には検討されていない。そこで本研究では、本人における困難な三つの局面について検討した。その三つとは、①認知症の進行をめぐる本人自身による「受容」、②本人が意思を表出することの困難、③本人の意に添う形での看取り、である。この局面について本人はじめその家族や介護職に聞き取りを行い、本人の意に沿うケア実践とはどういうものか検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究中、ある脚本家が「わたしが認知症になったり介護が必要になったら安楽死を」という文章を発表した。その発表後、その意見に賛同する人が多くあらわれた。その意見には、「本人には意思がない」という偏見が根強くみられていた。そこで、「本人には意思がない」という偏見が強まることや、本人中心アプローチのケアのあり方が変わってしまうことへの危惧から、「認知症」とされた人たちに対する「安楽死」を求める思潮が強まることに対し疑問を提示した。また、本研究中に政府が「認知症予防」重視の対策を出した。この「予防重視の方針」では、「認知症」とされた人が「予防に失敗した落伍者」になりかねないと、批判的な検討を加えた。
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