研究課題/領域番号 |
18K01981
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
長瀬 修 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (60345139)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 人権 / 障害者 / 差別 / 東アジア / 国際協力 / アクセシビリティ / 自立生活運動 / 障害者権利条約 / 障害学 / 市民社会 / 共生 / 国際条約 / インクルージョン |
研究実績の概要 |
障害者権利条約の国際的監視機関である障害者権利委員会と日本との初めての建設的対話が同委員会第27会期中の2022年8月にスイスのジュネーブ国連事務所で実施され、9月に勧告である総括所見が採択、公表された。また同会期中に中国(香港を含む)と韓国の2回目の審査も実施された。研究代表者は、ジュネーブですべての審査を観察した。さらに国連システム外の独自の中華民国(台湾)の障害者権利条約第2回目の独自の審査が8月上旬に台北で実施され、第1回の審査(2017年)と同様、研究代表者は審査委員長を務めた。 日本国内で社会的に非常に多くの反響を呼んだ日本の初回審査について障害法学会研究大会にて早速、研究報告を実施した。日本の初回審査と総括所見に関する複数の原稿も寄稿した。さらに2023年中の刊行に向けて専門書(法律文化社)の準備を編者として進めた。共編者は川島聡放送大学教授と石川准静岡県立大学名誉教授(障害学会会長、元国連障害者権利委員会副委員長)である。情報・物理的アクセシビリティ、精神医療、地域生活、インクルーシブ教育、ジェンダー・セクシャリティ、雇用、生命の権利など各分野の専門家による分析と執筆を進めた。 国際的には、米国の障害学会(SDS)大会の基調講演として、東アジアにおける障害学の展開について報告を行ったほか、日本のダイバーシティとインクルージョンに関する英文書籍において、合理的配慮について分析を行った。国際的な障害学研究誌(International Journal on Disability and Social Justice)において、書評編集長(香港)の依頼により、パラリンピックを含む日本の障害者スポーツの発展を分析した書籍の書評を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の影響によって日本の初回審査や中国と韓国の審査が、おおむね2年、遅れたという事情はあるものの、研究自体は、順調に進捗している。最大の成果物である日本の初回審査と総括所見に関する専門書の2023年中の刊行に向けての作業は順調に進んでいる。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、研究の進捗に一部、影響はあったものの、1年延長した最終年は研究成果の具体化、社会還元に焦点を置き、社会的に注目された障害者権利条約の初回審査と総括所見に関する書籍を2023年中に刊行する。
|