研究課題/領域番号 |
18K01987
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 岩手県立大学盛岡短期大学部 |
研究代表者 |
三須田 善暢 岩手県立大学盛岡短期大学部, その他部局等, 教授 (10412925)
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研究分担者 |
王 慧子 東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (00748965)
石沢 真貴 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (20321995)
林 雅秀 山形大学, 農学部, 准教授 (30353816)
庄司 知恵子 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (30549986)
長谷部 弘 東北大学, 経済学研究科, 名誉教授 (50164835)
脇野 博 岩手大学, 教学マネジメントセンター, 嘱託教授 (80220846)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本農村社会学 / 同族団 / 地方名望家 / コモンズ / 農村社会学 / 歴史社会学 / コモンズ論 / 有賀喜左衛門 |
研究成果の概要 |
本研究は、社会学その他の分野を中心に今日にいたるまで重要な位置を占めている有賀喜左衛門の「同族団」理論を、その経験的根拠である岩手県二戸郡「石神村」の実態調査の再検討・追跡調査を踏まえて、歴史社会学的視点およびコモンズ論の視点から批判的検討を行った。 本研究では、「石神村」大屋齋藤家史料の分析を通じた同家同族団の社会経済構造およびそれと関連した地域資源管理構造の把握、くわえて、現在の石神集落とその周辺地域の生産-生活過程と社会構造の把握を中心におこなった。その作業によって、従来の「同族団」概念にとらわれない、地方名望家像と新たな村落社会像を模索した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、新史料の発掘と分析により、石神の同族団の内実とその変遷をより精緻に把握し、既存の研究結果を相対化したことである。具体的には、これまで重視されなかった経済的要因や名子層の生活過程を踏まえること、および、他の同族団および他の漆器産地と比較することによる分析の深化である。これにより、市場経済の進展のなかでの「家」と「同族」の変容を把握し、石神集落の位置づけをおこない、村落社会研究における伝統的方法を再生させる試みに本研究の意義があると考えている。
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