研究課題/領域番号 |
18K01991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 俊樹 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10221285)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 「適合的因果」 / 統計的因果推論 / 社会科学方法論 / 適合的因果構成 / 比較社会学 / 量対質 / 適合的因果 / マックス・ウェーバー / ヨハネス・フォン・クリース / 法則論的/存在論的 / 理解社会学 / ベイズ更新 / 反事実的因果定義 / 確率的因果論 |
研究成果の概要 |
従来、さまざまな解釈がされてきたマックス・ウェーバーの「適合的因果」の概念に関して、その原型となったヨハネス・v・クリースの論文まで遡ることで、その正確な再構成を行った。それによって、「適合的因果」が現在の統計的因果推論と基本的に同一であることを示して、社会科学における因果分析の方法論のあり方に明確な指針を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会科学、特に社会学における因果分析の方法論に関しては、長い間、かなり混乱した状態がつづいていた。「因果概念によらない」方法論を解説する論文や著書のなかで、著者自身が因果的な記述を行っていたり、あるいは、自然科学とは別種の因果特定の方法論があると主張されたりしていた。本研究では、社会学の基本的な方法論を最初に明確に定式化したウェーバーの議論にさかのぼることで、ウェーバーが導入した「適合的因果」が自然科学の因果特定の方法と同一であることを示した。それを通じて、因果的記述が根底的な事象記述の手法であり、それを避けることが現実的には不可能であることも示した。
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