研究課題/領域番号 |
18K01995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 紀行 京都大学, 文学研究科, 准教授 (20212037)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 社会学史 / 社会学理論 / 知識社会学 / マックス・ヴェーバー / タルコット・パーソンズ / S. N. アイゼンシュタット / ヴォルフガング・シュルフター |
研究成果の概要 |
現代の社会学理論において、マックス・ヴェーバーがどのような社会的・知的文脈のもとでどのように受容されてきたのかを、パーソンズ、S.N.アイゼンシュタット、W.シュルフターの3人の社会学者の事例に即して学説史的に考察した。これらの社会学者が競合する社会学上の立場から自らを差異化するためにヴェーバーを選択的に受容し戦略的に利用したこと、特にアイゼンシュタットとシュルフターに関しては、それぞれの理論構築の過程でヴェーバー受容の深化が「脱パーソンズ化」と不可分に関連していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヴェーバーの思想と学問的業績は非常に多面的でその全体像が捉え難いため、古来さまざまな立場の学者から多様なヴェーバー像が提示されてきた。本研究はそうした通常のヴェーバー研究から距離を置き、複数のヴェーバー解釈の妥当性を判定するのではなく、ヴェーバーを受容する社会学者の理論構築にとってヴェーバーがその時々の社会的・知的文脈の中でもった戦略的意義を明らかにすることによって、近年関係が希薄になってきたヴェーバー研究と社会学とを再び結びつける一助になると考えている。
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