研究課題/領域番号 |
18K01997
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 邦彦 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (80380955)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 聴覚障害学生支援 / 合理的配慮 / 医学部 / 医学教育 / テクニカルスタンダード / ユニバーサルデザイン / 聴覚障害 / 共用試験 / 情報保障 / 聴覚障害医学生 / 障害者差別解消法 |
研究成果の概要 |
本研究では、聴覚障害医学生への合理的配慮の合理性はどのような客観的基準で判断されるべきかを検討した。在籍聴覚障害医学生への合理的配慮提供を主とした支援を実践するなかで、合理的配慮の合理性について、本邦の大学ではほとんど示されていない「テクニカルスタンダード」を本邦の現状に即した形で策定し周知することが重要であることを明らかにした。また「合理的」には「正当な理由があり不当でない」という意味が含まれ、それが不当な差別的取り扱いと合理的配慮を明確に区別していると考えられた。合理的配慮への理解を進めるためには、学内外で、学びのユニバーサルデザインを普及させることも有効であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聴覚障害医学生に対する合理的配慮の客観的基準について、大学間の差が大きいことを明らかにした。実習を中心とした科目の中では、専門職養成として医学教育の中で求められる実技等の医学科固有の必要条件と合理的配慮の整合性をとることが教育と支援を円滑に実施するために重要であることを明らかにし、本邦独自のテクニカルスタンダード作成の必要性を見出したことに意義がある。また、合理的配慮の「合理性」には、「正当な理由があり不当でない」という意味が含まれ、それが不当な差別的取り扱いと合理的配慮を区別していると考えられ、幅広い情報公開と共有が最も重要であることを示した点で社会的な意義がある。
|