研究課題/領域番号 |
18K02004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
寺島 拓幸 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (30515705)
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研究分担者 |
間々田 孝夫 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (10143869)
水原 俊博 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (10409542)
藤岡 真之 弘前学院大学, 社会福祉学部, 准教授 (60405727)
三田 知実 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (20707004)
野尻 洋平 名古屋学院大学, 現代社会学部, 准教授 (40713441)
畑山 要介 豊橋技術科学大学, 総合教育院, 准教授 (70706655)
畑山 直子 日本大学, 文理学部, 研究員 (10732688)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ポートランド / 消費文化 / エコ / ローカル / DIY / フィールドワーク / アメリカ / ライフスタイル / 持続可能性 / 消費社会 |
研究成果の概要 |
本研究では,先進的な価値観を体現する都市として注目されるオレゴン州ポートランドの消費文化を実証的に検討し,特有な消費文化とその持続可能性の実態解明,およびそれを支える地域コミュニティの役割を明らかにした。〈地域志向〉〈環境志向〉の2点に焦点をあてた非構造化インタビューを通し,新たな視点として〈DIY志向〉という消費文化も注目すべきことが同時に明らかにされた。また,ポートランド中心部と郊外の差異,格差についても等閑視できない規模であることが明らかにされた。消費者ニーズへの呼応ではなく,社会貢献はあくまでも生産者主導であって,働き方や経営にたいする考え方と密接に結びついている点が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポートランド特有の消費文化として〈地域志向〉〈環境志向〉に加え,〈DIY志向〉という要素が注目されるべき点であることが発見された。また,NPO,クラフトビールブルワリー,コーヒーロースター,ポートランド州立大学の研究者へのインタビューなどを通じて,社会貢献が消費者ニーズへの応答というよりも生産側における働き方や経営に対する考え方と密接に結びついているということが明らかされた。そうした社会的ミッションは,取扱い商品の品質とは別の問題と考えられているわけではなく,職人的なこだわりやDIY精神,またそこで働く人びとのやりがいや他者との協働,そして美味しさの追求のなかに織り込まれていた。
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