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インドにおける児童養護施設出身の若者による「家族」の想像/創造

研究課題

研究課題/領域番号 18K02020
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関別府大学

研究代表者

針塚 瑞樹  別府大学, 文学部, 准教授 (70628271)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードインド / NGO / 社会的養護 / 家族 / コミュニティ / アフターケア / ケアリーバー / アイデンティティ / 若者 / ネットワーク / 児童養護施設 / インド都市社会 / 福祉 / ケア / 社会関係
研究成果の概要

研究の目的はインドで社会的養護を受けた若者の家族イメージと家族関係を明らかにし、若者のアイデンティティ形成における「家族」の意味を考察することである。1980-90年代に生まれた世代は、NGOの社会的養護を通じて自律的な主体形成の教育を受けていた。このことは施設出身者のアイデンティティと家族の形成に影響を及ぼしていた。
施設を出た若者の多くは、施設出身者らから成るNGOのコミュニティでケア関係を維持していた。移行期の若者にとって、自らの背景をオープンにできるコミュニティは、アイデンティティ形成上重要な意味をもっていた。また、若者らには家族に関する既存の規範を相対化する意識や実践がみられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、1980-90年代に生まれNGOの社会的養護を受けた若者のアイデンティティ形成における「家族」の意味を考察したことである。社会的養護を経験しアイデンティティ形成において重要な意味をもつ家族に頼ることができない子ども時代を過ごした者にとって、家族に代替する施設出身者とNGO関係者から成るコミュニティに着目し、アイデンティティ形成におけるその重要性を示唆した。
また、研究の社会的意義としては、社会的養護を受けた若者の移行期における困難の特質を明らかにし、若者にとって必要なケア関係の基盤として施設出身者とNGO関係者から成る共同的なコミュニティの可能性を示唆した点である。

報告書

(6件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2023 2022 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] インドの初等教育普及過程にみる「子ども」の複数性 : 英国統治期インドの教育政策の検討を中心として2018

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 雑誌名

      子ども社会研究

      巻: 24 ページ: 24-31

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 映画にみるインドのストリートチルドレンの表象 : 「子どもの権利」の視点からの検討2018

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 雑誌名

      別府大学紀要

      巻: 59 ページ: 60-80

    • NAID

      120006485088

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Identity Construction for Youth after Leaving Institutional Care in Urban India2023

    • 著者名/発表者名
      Mizuki Harizuka
    • 学会等名
      International Symposium Youth in South Asia: Strategizing Life and Reshaping the Society
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] インドにおける社会的養護経験のある若者の生活戦略2022

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      科学研究費「「不確実性の時代」の南アジアの社会変動―若者の社会対応を通じて」 第3回研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ケアコミュニティの共同構築と「教育」―デリー、児童養護施設出身者の生存基盤とNGO2020

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      現代インド東京大学拠点「教育と社会」班研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ケアコミュニティの共同構築としての「教育」 インド、児童養護施設出身者の生存基盤とNGO2020

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      教育人類学研究室20周年記念シンポジウム
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 相互行為的な実践としてのフィールドワーク インドストリートチルドレンを対象とした調査を通して2019

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      日本子ども社会学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 路上生活経験のある子ども・若者の社会的包摂におけるNGOの役割―インド、ストリートチルドレン支援を行う児童養護施設の事例―2019

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      九州教育学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 「学校外の子どもたち」を対象とした教育の変遷2018

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      日本南アジア学会設立30周年記念シンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 「シンポジウム趣旨説明」2018

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 学会等名
      日本南アジア学会設立30周年記念シンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] 「子どもの「自己決定」 ストリートの子どもたちの労働と教育から考える」『ヒューマンスタディーズ 世界で語る/世界に語る』2022

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      集広舎
    • ISBN
      9784867350249
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 「インドにおける児童養護施設出身者の移行過程―施設を出た若者の教育と就業への支援とアフターケアの導入」『教育からみる南アジア社会』2022

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      玉川大学出版会
    • ISBN
      9784472406225
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 「インドの社会福祉」『新世界の社会福祉 南アジア』日下部尚徳編著2020

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      旬報社
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 「関係的権利論から見る基礎教育―植民地近代の遺産とグローバル時代が交錯するインド」」『子どもへの視角 新しい子ども社会研究』2019

    • 著者名/発表者名
      針塚瑞樹
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      9784788516670
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2025-01-30  

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