研究課題/領域番号 |
18K02025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹内 里欧 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (40566395)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 都市新中間層 / 子ども / 家族 / 文明化 / 理想的人間像 / 佐々木邦 / 家庭 / 近代家族 / イメージ / 近代化 / 近代日本 |
研究成果の概要 |
申請研究では、「大正・昭和初期都市新中間層における理想的人間像の形成と変容」というテーマについて、社会学的分析を行った。近代日本の都市新中間層は、当時の人口に占める割合は低いものの、生活様式の面でも価値観の面でも、戦後の中間層文化の原型をなした層で、現代にいたる日本社会に大きな影響を与えた。近代日本の都市新中間層の文化や価値観、「理想的人間像」のイメージ、という細かなディテールを考察するために、大正・昭和初期都市新中間層の日常生活を舞台にした小説で人気を博した佐々木邦の作品と読者層の分析を行った。分析の結果、都市新中間層の価値観や文化における重層的な様相が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、既存の新中間層文化にかんする研究をふまえつつ、佐々木邦の作品と読者層という具体的事例をもとにすることにより、当時勃興しつつあった都市新中間層文化の具体的な様相、また、それのもつけん引力や反発について把握できた。こうした研究は、既存の「都市新中間層文化にかんする量的・質的研究をふまえつつ、それらの不足を補うものである。また、このような研究(近代日本社会における「文明的」な理想的人間像の形成・変容)から、civilized fairといった近代の重要な価値観を周辺地域がどのように受容・変容してきたか、それらは比較社会学的にどのような特徴があるか、ということについても示唆を得られた。
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