研究課題/領域番号 |
18K02027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
桶川 泰 神戸大学, 国際文化学研究科, 協力研究員 (50585362)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | コミュニケーション能力 / 社会学 / 会話ハウトゥ本 / 聞き上手 / 個人化 / 共感の合理化 / コミュニケーション / 会話ハウトゥ |
研究成果の概要 |
本研究では、会話ハウトゥ本のような実践的にコミュニケーション能力を習得できるメディアに焦点を当て、その助言の時系列的な変容を考察した。考察の結果、「相手に対して『共感・理解』していることを示しつつ、相手の会話のボールをキャッチする」「相手が投げ返しやすい。話題が広がりやすい質問のボールを投げる」という一連の会話様式が時代を通して助言されていた。ただし、「売れている」会話ハウトゥ本においては2000年代になると「私はあなたの話に興味・関心がある」「相手が投げ返しやすい会話のボールを投げる」という目標のための手段がより追求されるようになっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会学におけるコミュニケーション能力研究は、ハイパーメリトクラシー論・メリトクラシ―の再帰性論、コミュニケーション能力偏重・万能論、関係性の個人化論など、多様な研究が展開されている。ただしコミュニケーション能力は「伝達不可能なもの」「習得の仕方が不明なもの」と想定されている点では共通している。一方本研究では、会話ハウトゥ本のようなメディアでは、2000年代以降にコミュニケーション能力をより視覚可能なものにする言説が存在していることを明らかにした。
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