研究課題/領域番号 |
18K02030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
喜多 加実代 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30272743)
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研究分担者 |
石川 由香里 活水女子大学, 健康生活学部, 教授 (80280270)
杉原 名穂子 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00251687)
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 教授 (90282904)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 社会関係資本 / 社会的格差 / ジェンダー / 家族 / 教育 |
研究成果の概要 |
本研究は、東京、福岡、長崎でインタビュー調査を実施し、家族・社会関係や社会活動、ライフイベントや生活状況ごとのサポートのニーズ等の詳細を尋ね、過去に実施した計量調査結果等を踏まえて検討した。 社会的に不利な層、困難を抱える層が、社会関係資本へのアクセスにおいても不利になる具体的な状況が確認できた一方、転職、自身や家族の発病や障害等により、それまで有していた社会関係資本が機能しなくなったり、新たな社会サポートのニーズが生じたりすることが見えた。特に女性では、出産、子育てにおいてそうした事態がまま生じており、社会関係資本の多寡についてはサポートのニーズに対する供給の必要があることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会関係資本については既に多くの研究蓄積があるが、本研究は、社会関係資本の多寡を捉え、それによって生じる困難や支援可能性を可視化することを試みた。これを以前の質問紙調査の結果を踏まえて分析し、社会関係の有無や多寡がいかにして、教育、就業、家庭生活等での有利不利や情緒的安定につながるのか、インタビュー調査を通じて具体的な文脈と結びつけた。 特にジェンダーとの関連で言えば、女性の社会関係が男性より多いことが指摘されるものの、出産、子育てによって社会関係が変わることを示し、社会関係資本を意義のある豊かなものという以上にサポートのニーズと、それに対する供給の面から捉える必要があることを示した。
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