研究課題/領域番号 |
18K02032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
左古 輝人 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (90453034)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 新自由主義 / テキストマイニング / 計読 / テキストアナリティクス / デジタル人文学 / 自由 / 概念史 |
研究成果の概要 |
日本の公的言論において「新自由主義」という語句が何を意味し、何を指示してきたかを、図書と逐次刊行物記事のタイトルのテキストマイニングにより考察した。その結果、主に以下の4点が判明した。1)20世紀の「新自由主義」には、少なくとも5通りの異なる概念が存在した。2)20世紀後半を通じて最も頻繁に言及されたのはニューリベラリズムとオルド自由主義だった。3)21世紀に入り、突然、新自由主義はもっぱらポスト・ケインズ新自由主義と同一視されるようになった。4)2000年代後半、新自由主義の出現が顕著に増大したが、その主要因はもっぱらハーヴェイとフーコーの翻訳紹介だった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術研究には用語の定義が欠かせない。定義の検討にあたっては、当該用語が用いられてきた歴史を顧みるのが生産的である。 「新自由主義」は過去20年ほどきわめて頻繁に用いられてきたが、用語の歴史への理解が伴わないと、一過性の流行語に終わってしまう恐れがある。本研究は、「新自由主義」を、現代の人間の社会的生存状況を考察する上で有用な用語として維持すべく、その100年以上におよぶ存外長い歴史を、データサイエンスの手法を用いて概括した。
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