研究課題/領域番号 |
18K02040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
野宮 大志郎 中央大学, 文学部, 教授 (20256085)
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研究分担者 |
久保田 明子 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (40767589)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | グローバル・シンボル / ヒバクシャ / 広島 / 意味変容 / 被爆者 / シンボル / 原爆 / Hiroshima / 記憶 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,第一に、被爆者が聖なるグローバル・シンボルとなるまでのシンボル化プロセスを明らかにすること、第二に、シンボルとしての「ヒバクシャ」が及ぼす影響を検証し明らかにすることであった。 前者に関して、被爆者が聖なるシンボルとなるプロセスはいくつかの段階を踏むことが理解できた。後者に関して、「原爆ドーム存廃論争」と「自衛隊の平和公園行進論争」の2事例研究から、すでに1960年代、被爆者はシンボルとして非常に大きな影響を及ぼしていることが理解できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
被爆者を、実態としてではなく、グローバルシンボルとして捉え研究を進めたことにより、広島(被爆者)研究、グローバル化研究、社会運動研究領域での研究の進展に寄与する成果を提示できた。とりわけ、グローバル・シンボル研究領域では、シンボルが実態世界に影響を及ぼす過程を捉えることで、研究の裾を拡げることができたと考える。 今日、実存としての被爆者が少なくなっている。戦後から続いた、リアルな被爆者の存在を起点にして平和を訴えるという構図がもはや存亡の危機にある。「ヒバクシャ」というシンボルが持つ影響力に注目することで、広島・長崎から将来も継続して平和を追求する作業が行えることの社会的意義は大きい。
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