研究課題/領域番号 |
18K02043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山北 輝裕 日本大学, 文理学部, 教授 (50579109)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | ハウジング・ファースト / 野宿者支援 / 長期野宿者 / ハウンジング・ファースト / 野宿者 |
研究成果の概要 |
ハウジング・ファースト(HF)は長期野宿者がアパートへ直接移行することを支援する実践である。HFはしばしばネオリベラリズムとの共振をめぐって批判されている。本研究はこの両者の共振をめぐる批判をイデオロギー・統治性・政策の側面から再検討した。両者の共振点はホームレスゼロ・自己責任・コストカットであることが明らかとなった。そのうえで本研究は、HFが内包する革新的な論理にもとづき、その共振を回避し、社会運動として展開する可能性を、日本の野宿者運動の文脈に位置づけることで模索した。社会運動としてのHFの方向性の要諦は、<循環>・<対話>・<普遍化>の 3 点であることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハウジング・ファーストの効果をめぐるエビデンスはおもにランダマイズ比較試験をもちいた量的調査が世界的に主流である。それに対して本研究は、当事者のライフヒストリーや、支援団体と出会うまでの経緯と現在のアパートでの地域生活の経験・効果を質的調査から明らかにすることが特徴である。またハウジング・ファーストの質的調査に関しては社会福祉からのアプローチが存在論的安心の観点から行われているが、本研究は社会学的な観点からNPOによるハウジング・ファースト実践とネオリベラリズムの共振問題を見据えながら、質的データを考察した点に独創性がある。
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