研究課題/領域番号 |
18K02046
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
大塚 善樹 東京都市大学, 環境学部, 教授 (10320011)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ゲノム編集 / 消費者 / 専門家 / コミュニケーション / 遺伝子組換え / 農業 / 食品 / 自然さ / 農業食料 / 生活協同組合 / 科学コミュニケーション / ゲノム編集生物 / 農業食料システム / アクターネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究では、自然界に存在する生物と区別できないためカルタヘナ法の対象とならない可能性が指摘されているゲノム編集生物に対して,遺伝子組換え生物(GMOs)に反対してきた日本の消費者団体がどのように対応するかを調査している.また,以前は非科学的であると批判された「自然さ」の概念が,ゲノム編集生物を規制から除外する科学的理由として専門家に用いられている.消費者団体への質的調査と質問紙調査,および環境省審議会やパブリックコメントの内容分析により,「自然さ」が専門家と消費者の間の争点として出現していることが確認された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム編集は人為的な遺伝子操作を行っていながら,自然に起こる変異と区別できないため遺伝子組換えではないという専門家の論理は,消費者に理解されない可能性がある.消費者の理解を得るためには,何が自然かについての意見の相違や多様性を理解することが不可欠だが,そのような理解は人新世における社会のあり方を議論する基礎を提供できる可能性がある.
|