研究課題/領域番号 |
18K02050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
亘 明志 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (60158681)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 動員 / 統治性 / 総力戦 / 資源動員論 / アジア太平洋戦争 / 植民地 / 近代化 / 戦後補償 / 近代k / 資源動員 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の近代化過程を、動員(労務動員及び軍事動員)という観点から捉えなおす。戦争や植民地といった負の側面と経済発展や人権といった望ましいとされる側面とを、「統治性(M.フーコー)」の一貫した論理のもとに把握するという全体構想の中に位置づけられる。そのため、本研究では、第二次世界大戦(アジア太平洋戦争)期の、植民地朝鮮からの労務動員に焦点を当て、歴史社会学的方法及び聞き取り調査等によってその人的・物的・文化的資源動員を総合的に把握するとともに、総力戦下の植民地動員の資源動員論的分析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強制労働に従事して犠牲になった朝鮮人の遺骨は、日本の山野や寺院に多く残っていると考えられてきた。しかし、実際に調査してみると、寺院等で強制労働犠牲者の遺骨と確認できたものはそれほど多くはなかった。また、企業資料等に基づく研究(守屋敬彦)から、死亡者の遺骨の多くは原則として企業関係者の手によって遺族のもとに返還されたと見られることも明らかになってきた。しかし、戦時強制動員は、現在でも犠牲者の遺族に大きな爪あとを残していることも事実である。これら遺族の戦後の生活史や生存者への聞き取りを通して、実態を把握するとともに、生存当事者や遺族が抱いている強制動員の記憶を発掘することに学術的意義がある。
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