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ライフストーリーを繙く:文学批評理論を援用した解釈学的アプローチの可能性

研究課題

研究課題/領域番号 18K02055
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関神戸女学院大学

研究代表者

横田 恵子  神戸女学院大学, 文学部, 教授 (50316022)

研究分担者 山田 富秋  松山大学, 人文学部, 教授 (30166722)
大北 全俊  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70437325)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードナラティブ・メディスン / 社会学的記述への文学批評の適用 / 医師の語り(HIV感染症) / 社会学的に採取された語りへの文芸評論的アプローチ / オーラリティと歴史・記憶 / 血友病・HIV治療 / 医師の語りの読み直し / 医師の語り / 医療における女性の周辺化 / 社会学的語りの再検討 / 社会学におけるエリート・インタビュー / ライフストーリーと文学 / 医師の語りが持つ歴史的価値 / ライフストーリー法の批判的検討 / 文学批評理論の援用 / 薬害HIV聞き取り調査
研究成果の概要

本研究は、公開済みの「1990年代にHIV感染症治療を経験した医師たちのインタビュー記録集」を、社会学的な記録として示すだけで良いのか、という問いから始まった。対話的構築主義に依った本インタビュー集は、相互の発話を出来るだけ加工せず記述することを主眼とするため、採話側の解釈・解説に基づく編集は行っていない。編集しないままの記録集は、変化する社会意識の下、時間と共にテキストレベルでの意味すらくみ取れなくなる恐れもある。本研究では、採録当時の状況を具体的に知らない読み手にインタビュー記録をゆだねて再解釈を試みたと同時に、社会学的記述の解釈における「文学的想像力の混淆の可能性」についても考察した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の着想の一端は、リタ・シャロンが提唱する「ナラティブ・メディスン」にあるが、語りを「最終的にはセラピーとしての物語(物語を共感の道具とすること)」に落とし込んでしまうシャロンらの手法には批判的な立場を取る。本研究では、文学研究領域でのテキスト批評の視点を加味することで、社会学的インタビューの逐語的テキストであっても読み手の自由で多様な解釈が促され、それが社会問題の理解刷新を後押しする可能性を示した。さらにHIV感染症以降、文学が疫病(特に感染症)を主題にしなくなった一方で、病の社会学的語りの記述が文学的エクリチュールに近づいている近年の傾向を対置しつつ、総合的な見取り図作成を試みた。

報告書

(5件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ライフストーリー分析のための想像力――社会学的想像力と文学的想像力のあわいを縫う2021

    • 著者名/発表者名
      横田恵子
    • 雑誌名

      神戸女学院大学論集

      巻: 68-2 ページ: 92-101

    • NAID

      120007188573

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] セルフ・ケアという視点から2022

    • 著者名/発表者名
      大北全俊
    • 学会等名
      KGRI2040独立自尊プロジェクトシンポジウム『デジタルプラットフォーム時代におけるヘルスケアの再定義』
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 歴史性を有するプラクシスとしての方法/内容2021

    • 著者名/発表者名
      山田富秋
    • 学会等名
      エスノメソドロジー・会話分析研究会・秋の研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 『HIV医療はどのように生まれ、どこに向かおうとしているか』ー薬害エイズがもたらしたことと、今後求められるものー2018

    • 著者名/発表者名
      横田恵子
    • 学会等名
      日本エイズ学会第32回学術集会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [図書] ナイチンゲール、神の僕となり行動する2021

    • 著者名/発表者名
      徳永哲、平尾真智子、佐々木秀美、野口理恵、眞壁伍郎、大北全俊、伊藤幸史
    • 総ページ数
      144
    • 出版者
      日本看護協会出版会
    • ISBN
      9784818023635
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2023-12-25  

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