研究課題/領域番号 |
18K02059
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 北海道大学 (2020) 静岡大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
井出 智博 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20524383)
|
研究分担者 |
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
有村 大士 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (90712068)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 児童養護施設 / 里親家庭 / 社会的養護 / 心理的自立 / 自立支援 / 心理的ケア / レジリエンス / 将来展望 / 当事者支援 / 発達障害 / 心理的援助 |
研究成果の概要 |
児童養護施設や里親家庭で暮らす子どもたちはおおむね18歳を迎えるとケアを離れることになるが,十分な準備が整わないままに自立を余儀なくされることが大きな問題となってきた。従来,彼らに対して,社会生活で必要になるスキルや知識に偏重した自立支援が行われ,彼らが主体的にキャリア形成に取り組むことはほとんどなかった。そこで本研究では,彼らが主体的に自らのキャリアを考えることを支える自立支援の開発に取り組み,自立に向けた心理的な準備が進み,主体的に自立に取り組むことができるようになるという成果を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケアを離れた後,社会的養護経験者の多くが社会経済的地位の底辺にいることを余儀なくされることもあり,自立や自立支援は重要な課題のひとつとなってきた。しかし,有効な解決方法が提案されないまま,以前より,スキルや知識に焦点化した自立支援が行われてきた。こうした自立支援は,おとなが子どもに指導的に行うことが多く,ケアを離れた後に大きな支えとなるべき,支援者と子どもの関係を悪化させる要因ととらえられてきた。こうした中で本研究の知見は社会的養護児童が主体的に自立に取り組むことを支持し,支援者と子どもの関係を深化させる効果を含むものとして学術的・社会的意義を含んでいる。
|