研究課題/領域番号 |
18K02064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小山 明日香 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (50710670)
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研究分担者 |
橋本 衛 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20452881)
藤瀬 昇 熊本大学, 保健センター, 教授 (20305014)
松下 正輝 甲南女子大学, 人間科学部, 講師 (30615935)
池田 学 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60284395)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / 介護負担 / 介護の肯定的側面 / 介護ストレス / 介護負担感 / 軽度認知障害 |
研究成果の概要 |
本研究では、1)認知症介護者における介護負担感のなかで、多くの介護者に共通する負担と個別的要素の強い負担を明らかにすること、2)介護についての肯定的意味付けについての尺度であるPositive Aspects of Caregiving(PAC)の日本語版を作成し標準化すること、を目的とした。研究結果より、1)時間的制約という負担は個別性が高く、患者の将来への不安や頼られているという感覚は多くの介護者に共通してみられた。2)PAC日本語版の信頼性・妥当性はおおよそ確認できた。PACは介護者の希死念慮と有意な関連があったことから、介護に関する肯定的認知を高めるような支援が必要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、認知症介護者の心理的要因に関しては、負担やストレスなどの負の側面が着目されることがほとんどであった。しかしながら、近年、海外では認知症介護の肯定的側面の重要性が指摘されている。介護に対する肯定的な認知は、介護者の負担感を軽減し、介護者自身が介護を続けながらよりよく生きることを後押しするものである。本研究での成果を通じて、わが国においても介護に関する肯定的側面への注目が高まることを期待している。
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