研究課題/領域番号 |
18K02092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 福井県立大学 (2021-2023) 神戸医療福祉大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
畠中 耕 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (70348126)
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研究分担者 |
矢上 克己 清泉女学院短期大学, その他部局等, 教授 (00329442)
石坂 公俊 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 准教授 (10438757)
大塚 良一 育英大学, 教育学部, 教授 (60455011)
橋本 理子 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (70567247)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 静岡県社会課 / 大日本報徳社 / 佐々井信太郎 / 土方村振興計画 / 指定教化町村制度 / 新興生活館 / 静岡県方面委員制度 / 静岡県社会事業網計画 / 方面委員 / 軍事援護 / 救護法 / 戦時災害保護法 / 社会行政 / 方面事業助成会 / 渡邊鎰吉 / 新居町隣保協会 / 生活改善 / 社会教化 / 町是 / 社会事業 / 報徳社 / 農繁期託児所 / 勝間田村児童保護事業 / 方面事業 / 震災援護 / 青年団 / 婦人会 / 季節保育所 / 住宅保護 / 救護 / 児童保護 / 経済保護 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は静岡県における社会事業の成立と展開のプロセスを解明することにあった。地域福祉の推進が求められる現代社会において、如何なる活動が必要とされるのか。その回答を社会(福祉)事業の歴史に求めるのみならず、埋もれた地域の社会事業実践に光をあてることによって現代的示唆を得ることが当初から一貫していた問題意識である。当該研究を遂行するにあたって、研究代表者らは静岡県西部(浜松市、旧天竜市、磐田市、湖西市、袋井市、菊川市、掛川市、森町等)、中部(静岡市、旧清水市、牧之原市、藤枝市、島田市、焼津市等)、東部(富士市、沼津市、御殿場市等)の図書館、役場、公文書館を対象に所蔵資料調査を継続してきた。調査を進める中で静岡県社会事業の成立と展開には報徳思想とりわけ第8代大日本報徳社副社長の佐々井信太郎の思想的影響が顕著に確認できることが明らかとなった。 周知のように静岡県は大日本報徳社が設置された近代報徳運動の中心地である。本年度は伊豆地方を照準に定めて史資料発掘に挑んだ。伊豆地方は遠州地方とともに近代報徳運動の盛んな地域であり、震災等の自然災害も多く発生したことから新興生活館等の独自の社会事業施設が発展した地域でもある。また日本一の模範村と称された稲取村や1931年に静岡県指定指導町村に指定された旧江間村を有するなど、史資料の発掘を通じて社会事業史研究に新たな視点を提起できるものと判断された。 最終年度の調査成果であるが、函南町立図書館では大正元年から昭和2年まで発行されていた『函南月報』を収集することができた。特に免囚者保護事業を展開していた慈光会関係の動向を知りうる貴重な資料と判断される。また伊東市では文化財管理センターに一部旧役場文書が所蔵されていることが明らかとなった。今後の研究に活かしていきたい。
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