研究課題/領域番号 |
18K02111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
田中 聡子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (30582382)
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研究分担者 |
戸田 典樹 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (70584465)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ひとり親 / 貧困 / 居場所 / 子ども食堂 / ソーシャルサポート / 重要な他者 / 当事者団体 / 母子家庭 / 子どもの居場所 / 母子寡婦福祉団体 / ひとり親家庭等就業・自立支援センター / フードパントリー / 母子福祉 / 孤立予防 / ソーシャルサポートネットワーク / 総合相談 / 多機能型相談 / 収入の減少 / 学力格差 / 孤立 / あらたな居場所 / 当事者支援 / 新型コロナウイルス感染症 / 就労と子育て / 当事者組織 / 自立支援 |
研究成果の概要 |
本研究の「重要な他者」とは母子家庭の母と子どもに共感的な理解と立場を示す他者と定義した。研究の結果、母子家庭は困難な状況になるほど手助けをする人や相談相手が不在し、地域社会の中で孤立している。しかし、子ども食堂や新たな活動として広がるフードパントリーは、母子家庭にとって敷居が低く、参加しやすい。母親は、スタッフの受容的な態度に安心感を持つことができる。また、短い時間でも、回数を重ねると人と人がつながり、自分たちを応援してくれる人との出会いの場と感じていることが明らかになった。従って、こうした活動の場は、居場所の機能があり、重要な他者との出会いの場になる可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られた知見は①母子家庭は困難な状況になるほど手助けをしてくれる人や相談相手が不在し、地域社会の中で孤立している。②こうした母親に対して支援の成果をあげているのは、子ども食堂やフードパントリー活動を実践する身近な民間団体である。短い時間でも、同じ場所で同じ顔のスタッフとの関わりにより、自分たちを応援してくれる場があるという安心感や共感が生まれる。③母子家庭を身近に応援してくれる団体や人は、母親や子どもにとっての居場所となり、重要な他者との出会いの場になる可能性がある。課題として市町村の相談窓口は、各種手続きや就労支援が主になり、気軽に相談できる窓口にはなっていないことである。
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