研究課題/領域番号 |
18K02119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
金子 光一 東洋大学, 福祉社会デザイン学部, 教授 (30255153)
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研究分担者 |
山本 真実 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (20337695)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 相互承認 / ロバアト・オウエン / 価値 / 相互性 / 福祉思想 / 思想史 / ロバート・オウエン / 協同社会 / アソシエーション / 協同社会論 / アダム・スミス / G.W.F.ヘーゲル / 人倫的共同体 / 相互負担義務 / 関係性 / 平等性 / 協同性 / コーポレーション / 社会福祉思想史 / 地域社会 |
研究成果の概要 |
ロバート・オウエンの思想を通じた「相互承認」の場の形成に関する研究を通じて、オウエンが、「相互承認」の場の構築には、市民としての責務を重視し、共通の価値・規範を身につけた市民の力と、社会環境が不可欠であることを見出し、新たな価値を創造しようとしたことを解明した。また、オウエンの思想には、多様性の間の対話を重視して、そこで暮らす一人ひとりの福祉と利益を増大させるための「市民的統合」モデルの原型が含まれており、「道徳的徳性」を身につけた構成員による人倫的な協同社会が、すべての人に利益を与え、幸福にするための条件となる「相互承認」の場として機能を有していたことを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会において学術的に求められるのは、単に目的に対する手段として「役に立つ」研究(目的遂行的な有用性)だけではなく、目的・価値を創造することにおいて「役に立つ」研究(価値創造的な有用性)である。そして、「No one will be left behind(誰一人、取り残さない)」社会を実現するためには、個人の利益のみを追求する価値ではなく、「相互に認め合い、つながり合い、支え合う」ための新たな価値を創造することが必要である。そのために本研究は、18世紀末から新たな価値を創造したロバート・オウエンに着目し、「相互承認」の場に必要な思想を明らかにした。その社会的意義は大きいと考える。
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