研究課題/領域番号 |
18K02133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
緒方 由紀 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (50319480)
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研究分担者 |
岡村 正幸 佛教大学, 社会福祉学部, 名誉教授 (00268054)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | まちなかケア / コミュニティ・コモンズ / 多元型循環社会 / 精神障害者 / 市民社会 / 多元的循環型社会 / separate parallel track / 精神保健医療福祉体制 / アドボケイト / コミュニティコモンズ / 第8次医療計画 / EUCOMS / 臨床倫理 / 精神保健医療福祉システム / 協働的アプローチ / 市民 / 後期近代 / 次社会モデル / 強制治療と社会的合意 |
研究成果の概要 |
本研究は、精神障害のある人がひとりの市民としてあたりまえの生活を送ることができる社会とは何か、さらにそれらを「多元的循環型社会」と位置付け、そのしくみや構成要素を提示することを目的に、地域での実践ならびに理論的検討を学際的にすすめてきた。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響をうけながらも当該研究期間を終え、地域のメンタルヘルスの課題は多岐にわたることを踏まえ、①地域での新たな協働事業の形成や運営(コミュニティ・コモンズ)を図ること、②旧来の政策的機能としての精神科病棟、入院、診察、デイケア、訪問等を地域ネットワークに組み込んでいくプロセスがあらためて必要であること等を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では精神障害のある人が市民としてあたりまえの暮らしができる次社会とは何かを問うてきた。その軸となるのが「多元的循環型社会」であり、様々な主体が協働の手法によりコミュニティ・コモンズを形成することの意義を確認することができた。これらは、病や障害を理由にまちのなかで排除されることのない市民社会や、家族の犠牲的努力を必要としない制度設計についての提案でもある。同時に人口減少社会において、施設としての精神科病棟への地域の依存ではなく、地域医療からの精神科病棟への関与の意味をとらえなおすことの問題提起でもある。
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