研究課題/領域番号 |
18K02140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東京通信大学 |
研究代表者 |
若林 真衣子 東京通信大学, 人間福祉学部, 専任講師 (70550549)
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研究分担者 |
泉 啓 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20646426)
大竹 伸治 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (40382577)
森谷 就慶 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (80382696)
若林 功 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (20714934)
高濱 壮斗 東北文化学園大学, 現代社会学部, 助教 (10971947)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルコール依存症 / アルコール関連問題 / ネットワーク / ソーシャルワーク / 地域連携 / 東日本大震災 / 支援ネットワーク / 連携 / 回復 / 災害支援 / 精神医療 / 回復支援 / 地域ネットワーク / 飲酒理由 / 自己治療仮説 / アルコール健康障害対策基本法 / アルコール健康障害対策推進計画 / 自己意識 |
研究実績の概要 |
アルコール依存症者の回復支援に必要なネットワーク構築に必要な要因と阻害要因について検討するのが本課題の内容であった.研究を進める中で、日ごろからネットワークの構築が必要であり,その影響を一番受ける場として災害時におけるアルコール関連問題対応であると考え,研究課題に組み込んだ.最終年度はその災害時におけるアルコール関連問題支援におけるネットワーク形成の課題について研究した. 具体的には,東日本大震災後の岩手・宮城・福島の3県において,アルコール関連問題対応の観点から各所の実践と体験を,現場の経験知を応用できるような知見を得ることを目的として,支援者及び自助グループ会員へのインタビュー調査と,資料研究を行った. 研究の結果,様々な取り組みにより,①アルコール関連問題への地域の対応の変化を実感している支援者は多いこと,②地域そのものの福祉課題やいわゆる「コロナ禍」の影響により支援に必要な人間関係が分断されつつあること,が示唆された. 東日本大震災が発生して12年が経ち,東北は地理的・地域的要因から,日本の多くの地域に迫っている過疎・高齢化という問題が如実に表れている.アルコール依存症患者の回復に必要な人との繋がりを維持するためにも,インターネットに代表される「遠隔で繋がれる」環境の整備が急務であると考える. 本研究の進行中にCOVID-19の感染拡大が発生し、既存のネットワークの崩壊、新たなネットワーク構築の状況など、検討課題が増えたため、これから追加での調査がまだ必要であると考えるところもあり(以前調査した対象地域の追跡調査など)、課題は多いが特に東日本大震災におけるアルコール関連問題を中心にある程度の知見を示すことはできたと考える。
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