研究課題/領域番号 |
18K02157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 佛教大学 (2020-2022) 山口県立大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
高木 健志 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (40413512)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 農村ソーシャルワーク / 農山村 / 福祉的課題 / ソーシャルワーク / ソーシャルワークの技術 / 農山村における福祉的課題 / 福祉的支援者の実践 / 中山間地域 / 福祉的支援者 / 実践の評価指標開発 / 質的研究 / 評価指標開発 / 支援実践 |
研究実績の概要 |
本研究では、農山村に暮らす住民らが、どのような福祉的な課題を抱えているのか、そして、それを福祉支援者はどのようにして状況を把握し、具体的な支援として提供しているのか、その実態を明らかにしようとしたものである。 今回は、これまでの調査について、分析を行い、得られた知見は論文化した。農山村での福祉支援に携わる福祉支援者からインタビューの協力を得ることができた。インタビューは、申請者が行い、質的分析方法を用いて分析した。 農山村の福祉支援者は、農山村に暮らす住民らの生活実態を、様々な方法によって把握し、そのうえで、支援を必要とする世帯や住民に接近し、支援を行っていたことが明らかとなった。具体的には、福祉支援者は、たとえば、集落の他世帯住民からの苦情などをきっかけにして、支援のスタートのための糸口としていたり、また支援者が集落をまわりながら福祉的課題を抱えた住民がいないかどうか、を住民らとの関係の中から聞き取るなどして把握するなどしていた。把握した情報は、本来ならば、他機関の職員らと情報共有を行うなどして、多面的な支援を講ずることが理想ではあるが、農山村の福祉支援においては、ほかに支援を行う専門職はあまりおらず、したがって、たとえば介護保険制度における介護支援専門員であっても、障がい福祉の課題がみあたればその解決を行わなければならないなど、一人の福祉支援者が介護や障害福祉に関する福祉的課題の解決のために領域を横断して、いくつもの役割を担うといった実態が明らかとなった。さらに、今後は、インタビュー調査協力者の範囲を拡大させて、より多くのデータを収集し、農山村における福祉課題の実態把握と支援者の実践を明らかにしていきたいと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビュー調査を行い、分析することができた。ただ、インタビュー協力者の範囲を今後はより広げていくなど取り組むべき課題があるため、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査を行い、分析することができた。ただ、インタビュー協力者の範囲を今後はより広げていくなど取り組むべき課題がある。これについては、今後、調査協力者を拡大していく予定で連絡調整に入っている段階である。
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