研究課題/領域番号 |
18K02166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
渡邊 祐紀 東海大学, 教育開発研究センター, 講師 (10461807)
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研究分担者 |
大島 千帆 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(テニュアトラック) (40460282)
天野 由以 目白大学, 人間学部, 専任講師 (20364862)
田口 潤 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40460290)
安 瓊伊 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 助教 (00752164)
鄭 春姫 東京福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (70749449)
岸野 靖子 日本社会事業大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60386290)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 介護福祉士 / 小規模多機能型居宅介護 / 技術 / 生活 / 地域居住 / 高齢者 / 生活の構成要素 / 専門性 / 生活の要素 |
研究実績の概要 |
本研究は、地域居住の高齢者を支援する小規模多機能型居宅介護に勤める介護福祉士らの専門性を定義するために、支援の対象である高齢者の「生活の構成要素」とそれらを支援する際に支援者が使う技術の双方を明らかにすることを目的としている。 2022年度に、「日々の勤務の中で遭遇する場面」のコードを整理し、「利用者の生活の構成要素」(8グループ、45項目)と「勤務中に遭遇する場面」(5グループ、22のサブグループ、場面数72)を用いて、小規模多機能型居宅介護事業所に勤務する介護福祉士ら(合計8施設)に面接を行い、介護福祉士らが利用者の生活を支える際や勤務中に活用する「技術」を尋ねた。 「利用者の生活の構成要素」を支援する際に介護福祉士らが駆使していた技術に関する発言を質的に分析した結果、高齢者の生活への希望を実現するために、衣食住の基本的な支援に加え、環境・社会資源との関係構築や調整などに関する171のコードが得られた。「ペットの世話」「役所や銀行等での手続き」など、利用者が実践したい内容は同じであっても、利用者に同行し、支援しながら本人の力で行う場合や、外部資源の利用を提案するなど別の技術が用いられる場合もあった。これは、高齢者がどこまで支援を受けつつ、どの程度実行できるかのアセスメントに加え、事業所としてどこまでを支援または代行してよい行為とするのかの範囲の差によるものと推測された。現在、「勤務中に遭遇する場面」に焦点を当てて尋ねた技術についても、同様に分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19による研究計画の再検討、介護福祉士らが自身の技術を述べる際に、あまり自身の技術を意識化できていないことがわかり、語りのきっかけとなる切り口について再検討が必要となった。そのため、「勤務中に遭遇する場面」について新たな調査を行い、場面を明らかにするための時間を要した。しかし、介護福祉士らが用いる技術についての面接は終えており、変更後の研究計画にそって実施できていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
地域居住の高齢者を支援する際の介護福祉士が用いる技術に関する面接自体は終えているため、2024年度は「生活の構成要素」を支援する際の技術のカテゴリー化、および「勤務中に遭遇する場面」に関する面接内容の逐語録の分析を進め、介護福祉士が駆使する技術を整理する。整理された技術について、学会にて発表予定である。
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