研究課題/領域番号 |
18K02174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
湯原 悦子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (60387743)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 非行 / 再非行防止 / 社会的包摂 / 非行少年 / 立ち直り / 回復のストーリー / 再非行 / 少年院 / 離脱 / 保護者 / 支援 / 支援方法 |
研究成果の概要 |
少年院を出た少年たちは様々な困難に遭遇し、それらは克服されることなく蓄積していく。「うまくいかない」との焦りが自暴自棄を引き起こし、再非行へとつながっていた。特に出院後3ヵ月はこまめに相談に乗り、困難が蓄積していかないよう働きかけること、保護者に対しても戸惑いや悩みを受け止め、どうしたらよいかを共に考えることが必要である。また、更生への気力を維持するためには、少年が自らの改善と更生に向けた努力を市民と分かち合える場を設けることが効果的である。このような試みは市民の非行少年への理解を促し、社会的包摂の促進につながっていくことが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非行少年の立ち直りに向けた支援として、本研究では出院1年後の時点で再非行に至っていた事例の特徴と、少年たちが直面する困難の内容を具体的に示した。また、少年のみならず保護者についても悩みを受け止め、どうしたらよいか共に考え、支える支援が並行して必要であることを示した。それから犯罪からの離脱と立ち直りに向けた支援策として、元非行少年が自らの改善や更生への努力について市民の前で語る場に注目し、このような場を設けることは、少年の非行から立ち直りを促進するのみならず、市民による少年への理解を促し社会的包摂を促進する点からも効果が期待できることを明らかにした。
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