研究課題/領域番号 |
18K02193
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
木村 敦 日本大学, 危機管理学部, 准教授 (90462530)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 食行動 / 認知症 / 高齢者 / 食支援 / 心理学 / 食卓環境 |
研究成果の概要 |
認知症高齢者の摂食嚥下支援においては, 食品に対する認知や摂取意欲を高める工夫が重要となる. そのような工夫例として, 西欧の先行研究においてソース付加の有効性が頑健に示されているものの, そのメカニズムとしてはフレーバー強化などの感覚的要因と食習慣など高次認知要因の両者が論じられており, それらの要因の相対的な寄与についての検討は少ない. そこで本研究は, 国内の認知症高齢者を対象としてソース付加が食品摂取に及ぼす影響を検討し, 感覚的要因と高次認知要因の相対的寄与を検討することを目的とした. 複数の実験の結果, ソース付加の効果には感覚的要因の寄与が大きいことが示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症高齢者の食支援に関する介入を扱った先行研究の多くは, 摂取量に関わる要因の抽出を主目的としており, 各要因が摂取量に影響を及ぼす心理学的メカニズムまでは不明であった. 本研究は実験的アプローチにより複数の要因の相対的寄与について定量的に検証したものであり, 介入が摂取量に及ぼす影響の心理学的メカニズムまで明らかにした点は学術的意義が高いといえよう. また, 心理学的メカニズムを明らかにすることで, 実際の調理現場で何に気を付ければよいか指針を具体化することができた. このように学術的・社会的両面において食行動科学の発展に寄与する研究といえる.
|