研究課題/領域番号 |
18K02201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
安川 あけみ 弘前大学, 教育学部, 教授 (70243285)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | UVカット / アパタイト / セリウム / チタン / 綿布 / 染色 / 粒子 / 後加工 / 繊維製品 / 粒子担持 |
研究成果の概要 |
チタン含有カルシウムヒドロキシアパタイト(TiCaHap),セリウム含有カルシウムヒドロキシアパタイト(CeCaHap)ならびにチタン-セリウム含有カルシウムヒドロキシアパタイト(TiCeCaHap)固溶体粒子を湿式法により調製した。3種類の粒子はいずれも強い紫外線(UV)カット性を有していたが,TiCaHapはUVBを,CeCaHapはUVAを強く吸収した。また,TiCeCaHap粒子はUVAからUVBにわたる広い波長領域のUVを吸収することがわかった。浸漬法により,TiCeCaHap粒子を綿布に担持したところ,綿布のUVカット性が格段に向上した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルシウムヒドロキシアパタイト(CaHap)の高いイオン交換性を利用して,Ti4+ならびにCe3+を含有するTiCeCaHap固溶体粒子を創出したことにより,Hapの陽イオン交換特性を知る上で有意義な知見が得られ,学術的意義があると言える。また,Ti4+とCe3+のUVの吸収波長が異なる点に着目し,UVAからUVBにわたる広範囲のUVを吸収したり,用途に応じて吸収波長を制御したりできる物質を創出したことは,利用範囲の広い成果だと言える。高機能をもつ無機微粒子を布に担持する加工法は,有益な性質を持つ多くの金属に応用できる技術であり,種々の分野で発展性が期待できる社会的意義のある成果だと言える。
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