研究課題/領域番号 |
18K02215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
板東 絹恵 四国大学, 生活科学部, 教授 (70208726)
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研究分担者 |
北畑 香菜子 四国大学, 生活科学部, 助教 (60761682)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 調理作業 / 心理的効果 / 食育 / アクティブラーニング / 調理実習 / 大学生 / 自由記述 / 心理状態 / 交感神経活動度 / 唾液中αアミラーゼ活性 |
研究成果の概要 |
大学生を対象に客観・主観的指標を用い交感神経活動度と心理的安定度を測った。まず調理実習と机上学習の比較では、調理実習で交感神経活動度は高まり、感覚・運動・認知機能を介した情報や刺激が心理的活性化と安定性を示した。次に料理の難易度の違いでは、いずれの指標も有意差はなかった。さらに栄養系と栄養系以外の学生では、栄養系で調理実習による交感神経活動度は高まった。また自由記述の分析で「普段の生活との比較や振り返り」が栄養系以外で多く抽出され、調理作業が机上の講義と違い、五感を使う体験的学びである点が示唆された。一方「作業や出来栄えへの快の評価」は双方共高く、多彩な「未来志向」の記述と通じる点も多かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
調理作業は食材の手触りをはじめ感覚器官を刺激する工程が多数あり、一方では判断力や実行機能など高度な脳の働きが要求される。さらに認知や感情面での刺激もあり、学習理論を背景に、モデリングや正・負の強化など、心理的側面に影響を及ぼす要因が多い。そのため、様々な場面やライフステージで調理実習を行う取り組みがなされている。しかし、グループでの調理実習の心理的な影響や、有効性の科学的根拠が示された研究は極めて少ない。そのため主観的・客観的指標を用いて評価した本研究結果は、今後の食育活動における調理実習の展開に生かされると考えている。
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