研究課題/領域番号 |
18K02227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
内藤 由紀子 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80426428)
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研究分担者 |
大原 直樹 金城学院大学, 薬学部, 教授 (20426422)
大西 浩之 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90523316)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生活習慣病 / n-3系多価不飽和脂肪酸 / 肥満 / トコフェロール / 高血圧 / 食用植物油 / サチャインチオイル |
研究成果の概要 |
脂肪源をSIOに置換してob/obマウスに摂取させたところ、白色脂肪重量の減少、肝臓・白色脂肪のadiponectin mRNA発現には増強傾向が認められた。一方、SIOをサプリメントとして高脂肪食と並行して摂取させた肥満モデルマウスでは、遺伝子発現レベルへの影響は認められたものの、体重や白色脂肪重量を変化させなかった。SIOの作用はレプチン非依存的であること、脂肪源全体に対するSIOの割合が低い場合はその作用は遺伝子発現レベルにとどまることが明らかとなった。SIOの加熱耐性は、亜麻仁油およびエゴマ油よりも高いことがわかり、抗酸化能が高いδ分画を含むトコフェロール総量が高いことが一因であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満モデルマウスにおいて、SIOの摂取がその進展を抑制する効果が明らかとなったことから、食生活へのSIOの活用は生活習慣病予防が期待できる。食生活に取り入れるためには扱いやすいかどうかが課題の一つとなるが、SIOは加熱耐性が高いことが明らかとなったため、この課題をクリアできる可能性が高い。SIOと同様にα-リノレン酸が豊富な亜麻仁油やエゴマ油は、すでに消費者に周知され、身近な食材になってきているが、加熱調理に弱いというデメリットがあり、料理への利用が限定されていることから、SIOを消費者の選択肢の一つに追加していけるよう、さらに、詳細な機能性解析を進める必要性がある。
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