研究課題/領域番号 |
18K02232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
梶木 典子 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (00368490)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 移動型遊び場 / プレーカー / モバイルプレイ / 冒険遊び場 / 遊び / 子ども / 都市公園 / プレイワーカー |
研究実績の概要 |
国内で活動中の冒険遊び場づくりの団体のうち、プレーカー活動を開始してからの年数が3年以内の団体を対象に、その活動実態について詳細に聞き取りを行い、実態を把握することを目的とする。「プレーカー」の活動をする6団体に対し(活動開始から3年以内の団体を中心に実施)、2022年9月にリモートで2時間程度のヒアリング調査を実施。 活動頻度は月1回の団体程度の団体が多い。プレーカーの活動場所が固定されている団体は、活動頻度も固定される。一方で、依頼によって出動する団体もみられた。活動の事前広報は主にSNSによって行われていた。当日の広報は、ちらし配布やプレーカーそのものが広告塔となり行われていた。スタッフは拠点の遊び場と兼任している団体が多い。 プレーカーの取得方法は、レンタカー、クラウドファンディング、自治体等からの借用、自家用車など多様であった。プレーカーのデザインは、遊び心あふれた目立つデザインであり、子どもと一緒にデザインを考える団体もあった。プレーカーに搭載されているプレーキットは、遊びの素材・道具が多く、詰め込みやすいようにコンパクトに工夫されている。 拠点型の遊び場の場合、情報提供がその遊び場への来場者に限定されるが、プレーカーという移動型遊び場での情報発信の場合、より多くの人々に子どもの外遊びの重要性を発信・啓発することが可能であった。プレーカー活動は、都市部よりも地方の公園において利活用の手段として期待でき、特に過疎地では、子どもが主体的に遊べる外遊びの機会の提供として重要であった。行政と関わりを持ちながら活動する団体は、プレーカーを試行的な運用からスタートし、本格的実施へ移行する団体がみられた。しかし、自治体の事業として位置づけられたとしても、継続されるかどうかは不明であり、プレーリーダーの雇用や有給スタッフの配置など運営面において不安定な部分があることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内でもプレーカー活動を始める団体や自治体が増えてきており、2022年度に予定していた追加調査は順調に終わったが、当初の計画であったドイツの専門家の来日が難しく、計画の変更を余儀なくされた。 一方で、コロナ禍が続くことにより、子どもの外遊びに対するニーズは高まっており、また、こども家庭庁の発足など、子ども施策についての関心は高まっているため、プレーカー事業への参入を企図する自治体等に対し、研究成果を公表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度秋に、プレーカーに関するドイツの専門家の来日が予定されている。日本・ドイツの専門家を招いて国際フォーラムを開催し、それぞれの国のプレーカー事業の現状や、子ども施策について意見交換し、本研究の成果としてまとめていく。
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