研究課題/領域番号 |
18K02247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 東京家政学院大学 |
研究代表者 |
山村 明子 東京家政学院大学, 現代生活学部, 教授 (60279958)
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研究分担者 |
難波 知子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (80623610)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 主婦 / 家事労働 / 家庭生活 / 明治 / 大正 / ふだん着 / 生活様式 / 日常着 / 婦人画報 / 家庭内労働 / 労働着 / 婚礼衣装 / 親子 / 入学式 / 衣生活 / 良妻賢母 / 家族 |
研究成果の概要 |
明治から大正年間、および第2次世界大戦以後の昭和を調査対象とし、家庭生活に視座をおいた主婦の装いと、儀礼の場面の服装について検討した。西洋文化に影響を受けた明治期の日本の主婦像は西洋に範を求めたが、本質的な違いがその服装規範から明らかとされた。大正期の家庭生活と主婦の装いからは家事労働着として、家事行為を適切に執り行う主婦像に結びついた。そして主婦の家事労働着の着用姿は、大正期に主婦が家事労働の担い手となったことを表した。また、主婦にとっての日常の行動半径が家庭の外へも拡大していくことで、日常に着用する衣服、即ちふだん着の概念と実態に変化を及ぼしたことを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
服飾文化の変容を同時期の生活時間や生活空間などの変化から検討することを行った。特に近代以降の主婦と家庭生活の関りにおける衣生活の変容について、および儀礼の場面における服飾について検討した。その結果、服飾史研究において着目されることのほとんどなかった、家庭の中の衣生活に関して論じることの端緒とすることができた。また、そこには家庭生活に対する意識が衣服に現れていることを見出した。家庭の中や家族の関係性における服装規範がどのようなものであるのかということを検証していくことが、今日の、また今後の生活を考えるうえでの一つの視点となることが示唆された。
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