研究課題/領域番号 |
18K02252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
藤原 葉子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50293105)
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研究分担者 |
石川 朋子 お茶の水女子大学, ヒューマンライフイノベーション研究所, 特任准教授 (70212850)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高脂肪食摂取 / 糖尿病 / 膵β細胞 / インスリン / ビタミンE / ポリフェノール / トコトリエノール / β細胞 / 高脂肪食 / インスリン分泌 / インスリン抵抗性 / 膵臓 / 脂肪 |
研究成果の概要 |
高脂肪食摂取が続き肥満になると、膵β細胞は増殖、肥大化してインスリン分泌量を増加し、上昇する血糖値を下げようとするが、その能力が破綻し、インスリンを分泌することができなくなることが、糖尿病の発症につながると考えられている。この膵β細胞の増殖が、高脂肪食摂取後3日という初期に起きていることが報告されたことから、本研究では、このような極めて初期段階での膵β細胞の応答に対して、影響を与える食事因子として、ビタミンEやポリフェノール、脂質の種類の効果について検討した。ビタミンEの影響は認められなかったが、抗肥満作用を持つポリフェノールや、脂質の種類によってβ細胞の増殖増大に影響を持つ可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肥満に起因する生活習慣病の中でも糖尿病患者は増加しており重要な課題となっている。しかし食生活によって糖尿病の予防や発症を遅らせることは可能である。血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンは膵臓β細胞から分泌されるため、β細胞の数や機能維持は糖尿病予防に重要なターゲットである。本研究は、高脂肪食摂取後の体重や血糖値、血中インスリン濃度に変化が見られない、極めて初期段階の膵臓β細胞増殖作用と、それを制御可能な食品因子の探索を試みた。本研究は、栄養学的観点から高脂肪食摂取初期のβ細胞の応答を食事の影響を示したものであり、糖尿病予防において脂肪摂取時の食指導の一助となるものと考える。
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