研究課題/領域番号 |
18K02270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
石田 雅樹 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (10626914)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ジョン・デューイ / 教育の公共性 / 市民性教育 / 職業教育 / 進歩主義教育 / ナショナリズム / デモクラシー / ウォルター・リップマン / John Dewey / ソビエト / social efficiency / チャールズ・E・メリアム / シティズンシップ教育 / メディア・リテラシー |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「教育の公共性」とは何かという問題に対して、アメリカの哲学者ジョン・デューイ(John Dewey)の思想を通じて明らかにすることにある。本研究では、デューイの思想を「教育の公共性」から読み解くことで、①「市民性教育」と「職業教育」との相補性について、②「よき市民であること」の内実について、③「市民性教育」と「国民性教育」との相違点について明らかにした。本研究は「教育の公共性」というテーマを設定することで、政治学と教育学を横断するデューイの思想的独自性とその現代的意義を明示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の第一の意義は、「教育の公共性」という抽象的な問題について、「制度」(学校、試験、カリキュラムなど)と「思想」(リベラリズム、平等、効率性など)双方からアプローチを行うことで、教育に求められる公共性の在り方について、具体的な問題提起を行った点にある。第二の意義は、「教育の公共性」からデューイを読みとくことで、同時代の教育・政治を取り巻く状況におけるデューイの思想的意義と限界を明らかにしたことにある。具体的には、「市民性教育」と「職業教育」の関係性や、「良き市民できあること」の意味、また「市民性教育」と「国民性教育」との異同について問い直す作業を通じてデューイの現代性を浮かび上がらせた。
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