研究課題/領域番号 |
18K02273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
及川 英二郎 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80334457)
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研究分担者 |
田代 美江子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40297049)
渡辺 大輔 埼玉大学, 教育機構, 准教授 (00468224)
艮 香織 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (10459224)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 包括的性教育 / 人権 / 交差性 / 社会科における性教育 / 性教育 / ケアの倫理学 / 科学・人権・自立・共生 / セクシュアリティ / 人間と性 / 人権教育 / 性の多様性 / ジェンダー / 国際セクシュアリティ教育ガイダンス / 社会運動 |
研究成果の概要 |
性教育運動史研究としては、村瀬幸浩を中心に運動当事者複数名からヒアリングをすることができた。コロナ禍で、想定していたヒアリングの実施回数は限定的となったが、村瀬研究を中心に性教育運動の歴史として論文を準備中である。 また、自然科学中心の性教育が人文社会科学の視点を欠落させがちであるという問題点は、研究する過程で得られた新たな知見であった。「性教育」が「包括的性教育」に拡大する過渡期にあって、「性教育」と「社会科」の関係に課題があることを確認できた。 その他、分担研究者とともに雑誌編集に関わることで、性教育をめぐる国際的動向や国内状況、授業実践の現状などを多角的に検討し公表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
性教育が忌避されてきた日本社会にあって、近年、その必要性が広く認識されつつある。本研究は、性教育を否定する保守的な動向に抗ってきた民間団体の活動を中心に、その経緯や時代背景、国際環境、教育実践の実状を多角的に検討することで、性教育の「当否」という二元化された枠組みではなく、運動する側の多様性や差異などを析出し、性教育が今後、いかにあるべきかを具体的に検討するための視座を提供した。また、ユネスコ編集の『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』をはじめ、欧米標準のテキストが、性教育を推進する側ではともすれば無批判に受容される傾向に警告を発し。グローバルに偏しない性教育のあり方を提唱した。
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