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「教員の働き方」改革に資する教育経営裁量の在り方に関する歴史的・事例的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02275
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

平井 貴美代  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50325396)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード「働き方」改革 / 給特法 / 日本型学校教育 / 教育の特殊性 / 日本型雇用 / 「働き方」問題 / ジェンダー化 / カリキュラム・マネジメント
研究成果の概要

教師の働き方改革が実効性のある提案に至らないのは、教職の法制的特殊性が一定の実践的意義を有しているためである。この仮説を検証するために、①教職が労働基準法制において特殊な位置づけが与えられるに至った経緯と理由を明らかにすること、②その特殊性が教員の業務実態に与えている影響やそれらを修正・軽減する可能性について複数の地域・学校の実践内容から検討することの、2つアプローチに取り組んだ。前者については、一定の研究成果を上げることが出来たが、後者については、「働き方」の多様性・格差につながるメカニズムの一つとして「ジェンダー化」の観点から、地域差が生じた要因を歴史的に検討するにとどまった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的・社会的意義は、次の2点を明らかにしたことである。一つは、教師の働き方における「教育の特殊性」が単なる聖職イデオロギーの押し付けによって生成されたのではないということ、すなわち教師固有の「働き方」に関する当事者の認識が、労働時間規制の「歯止め」を適用排除した「公立の義務教育諸学校の教育職員の給与等に関する特別措置法」にも反映されていたこと、そして二つ目として、同法にもとづく条例化の過程で都道府県間で教師の「働き方」に一定の多様性や格差が生じたメカニズムを明らかにしたことである。今後は多様性に見られるポジティブな側面をフィールド調査等を通じて拾い上げて、活用する手立てを探りたい。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2020 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 4件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 給特法条例化闘争と「働き方」改革 : 3県の異なる帰結から2022

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      山梨大学教育学部紀要

      巻: 32 ページ: 227-245

    • DOI

      10.34429/00005082

    • URL

      https://yamanashi.repo.nii.ac.jp/records/5115

    • 年月日
      2022-02-21
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 給特法を再考する : 教育公務員の「仕事」の経営学のために2020

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      日本教育経営学会紀要

      巻: 62 ページ: 39-48

    • NAID

      130008062212

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「働き方」改革とシンギュラリティ2019

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      月刊高校教育

      巻: 52(9) ページ: 82-83

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 日本型「教職」システムの形成過程:「官」と民間の雇用システムとの比較分析から2018

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      日本教育経営学会紀要

      巻: 60 ページ: 192-197

    • NAID

      130007669285

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 書評 露口健司編著『ソーシャル・キャピタルと教育 : 「つながり」づくりにおける学校の役割』2018

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 雑誌名

      日本教育経営学会紀要

      巻: 60 ページ: 250-252

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 戦後初期ガイダンス概念の変容過程に見る日本化の諸相2022

    • 著者名/発表者名
      平井 貴美代
    • 学会等名
      日本学習社会学会第19回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 教員の「働き方」問題の画期としての1970年代:給特法条例化闘争を中心に2019

    • 著者名/発表者名
      平井貴美代
    • 学会等名
      日本教育学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 官僚制の思想史2020

    • 著者名/発表者名
      中野目徹ほか
    • 総ページ数
      318
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      9784642038935
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 教育経営ハンドブック2018

    • 著者名/発表者名
      日本教育経営学会編
    • 総ページ数
      169
    • 出版者
      学文社
    • ISBN
      9784762028151
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [備考] 教員情報検索

    • URL

      http://nerdb-re.yamanashi.ac.jp/Profiles/330/0032943/profile.html

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

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