研究課題/領域番号 |
18K02276
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 花園大学 (2023) 名古屋大学 (2018-2022) |
研究代表者 |
松下 晴彦 花園大学, 文学部, 教授 (10199789)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | デューイ / ヘーゲル / 弁証法 / 探究理論 / プラグマティズム / 教育哲学 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、ヘーゲル弁証法の見地からデューイの探究理論を再評価し、その現代的な意義を改めて確認することにあった。これまで、初期のデューイ思想がヘーゲル哲学の強い影響下にあったこと、中期の実験主義や経験主義はヘーゲル的な全体観念論の超克としてあったことは共有された見解であったが、本研究では、(精神と身体、行為と知識、権威と自由などの)二元論批判に加えて、「成長としての教育」や「経験の連続と再構成」などの主要概念の着想やその枠組み、さらには晩年の探究理論におけるその特異な論理思想においても、ヘーゲル的弁証法の痕跡をみることができることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目標は、デューイ思想をヘーゲル的弁証法の観点から再評価することにより、実践的に多義的だといわれてきたデューイの主要な教育概念をより理解可能なものとして提示することにあった。教育政策の主要な概念は、探究的な学びや協働性、反省的思考などデューイ思想に淵源を求めることができる語彙で構成されているが、デューイ哲学の形成におけるヘーゲルの弁証法的な問題の立て方と思考法の影響を再評価することによって、帰結としてのデューイ哲学ではなく、デューイの経験主義にヘーゲル的な全体論的な解釈を施し、有機体としての学習者、外部を排した探究概念など、より根源的で包括的な観点と理解の仕方を提示することができた。
|