研究課題/領域番号 |
18K02282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 広島大学 (2019-2021) 愛媛大学 (2018) |
研究代表者 |
杉田 浩崇 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (10633935)
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研究分担者 |
白石 崇人 広島文教大学, 教育学部, 准教授 (00512568)
宮原 順寛 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (10326481)
熊井 将太 山口大学, 教育学部, 准教授 (30634381)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教育学の自律性 / エビデンスに基づく教育 / 学問領域の境界画定過程 / 希望 / 偶然性 / 中等教育改革 / 心理学の台頭 / 実験心理学・教育学 / 教員養成 / 新カント派 / 論理実証主義 / エミール・ラスク / オットー・ノイラート / Visible Learning / 明治日本における教育研究 / 科学社会学 / アクターネットワーク理論 / 境界画定過程 / エビデンス / 実験教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀末から20世紀初頭にかけて、教育学がエビデンスを提示する実証的な科学に対して、どのようにして自己定義し、自身の学問領域や語り方を変容させてきたのか、その境界画定を歴史的に描き出すことを目的とした。その結果、教育学領域の境界画定には、学問的な基礎付けをめぐる問題だけでなく、当時の教育や広く社会問題を取り巻く諸課題の認識や、教員養成制度や教育測定の動向などの教育実践をめぐる多様な制度・取組が関わっていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「エビデンス」は何が対置されるのかに応じて意味を変えるとともに、様々なレトリックを伴う。文脈に依存しながら境界が引かれることをふまえなければ、自然科学/文化科学、事実/規範、客観的/主観的などの安易な二元論に陥る。実証的な科学が台頭する中で、自律性が揺らぎ自己規定を迫られた「教育学」の歴史的文脈を見ることで、私たち自身の教育における判断の妥当性を規定する枠組や、実証的な知見が求められる際の教育や社会を取り巻く諸課題(多様な学力や貧困等への対応、教育学者が置かれた高等教育制度の変遷など)を視野に入れて、現在のエビデンスに基づく教育をめぐる議論が暗黙裡に引く境界の内/外を問い直すことができる。
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