研究課題/領域番号 |
18K02288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
岩下 誠 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (10598105)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アイルランド / 宗派化 / 公教育 / 宗教教育 / 国民学校制度 / 教育史 / アイルランド国教会 |
研究成果の概要 |
本研究は、アイルランド公教育制度の宗派化を、私設公営学校という具体的な対象として抉出し、それが導入・普及する過程と時期を実証的に明確化した。また、仮説的ではあるが、宗派主義的な排除の感覚こそが、19世紀アイルランド地域社会による公教育振興を支えていたという逆説的な可能性を指摘した点、さらにこうした排除を可能とし、また正当化する機制として市民社会や住民の教育参加を見出した点に、公教育史研究における本研究のオリジナリティを認めることができると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ひとたび成立した近代的かつ世俗的な公教育制度が、その後の歴史において(再)宗派化した事例を取り上げ、そうした「特異」な事例がなぜ、どのようにして生じたのかを実証的に明らかにした。これは、近代における公教育制度の展開という通説への反証であると同時にその展開の異なるヴァリエーションを提示したという意義がある。また、本研究の事例から得られた知見は、地域の人的結合や市民社会、「われわれの学校」という意識が、むしろ学校を宗派化し公共性を限定するという側面を明らかにすることで、公教育とは何かを探求する原理的研究にも寄与するものである。
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