研究課題/領域番号 |
18K02289
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
佐藤 千津 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (20271356)
|
研究分担者 |
前田 耕司 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 教員養成 / 教師教育 / 質保証 / アクレディテーション / 専門性基準 |
研究実績の概要 |
本研究は、イギリス(スコットランド)とオーストラリア(ビクトリア州)の教員養成機関(本研究では大学を対象とする)に対するアクレディテーションの実施過程に着目し、アクレディテーションにおける外部評価と内部質保証の連動メカニズム、およびそれを成立・機能させる要件の解明を目的としている。そのうえで、これら二つの地域の質保証モデルを比較の枠組みとしながら、日本の教員養成の質保証システムに固有の特質と構造的課題を明らかにすることをめざしている。 2022年度は、オーストラリアの研究協力者とのオンラインミーティングを定期的に続け、オーストラリアの事例に関する分析を継続することができた。特に中央集権的な施策に各大学がどのように対応しているのか、開発途上にある質向上メカニズムの形成プロセスについて検討した。一方、イギリス(スコットランド)調査に関しては一部の調査が実施できなかった。以前に実施した教員養成課程に対する調査結果を踏まえ、その後の展開過程について、これらのプログラムの調査を実施する予定であった。しかし、2021年度までに予定していた調査が新型コロナウイルス感染症等の影響で実施できなかったため、その部分の調査が後ろ倒しとなり、2022年度の調査も当初の予定通りには進められなかった。しかし、オンライン等によるイギリス調査とその分析を実施するとともに、日本の教員養成の質保証システムに固有の特質と構造的課題を「教師エージェンシー(teacher agency)」の観点から考察し、その成果の一部を学会で発表することができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
イギリス(スコットランド)調査に関しては一部の調査が実施できなかった。2021年度までに予定していた調査が新型コロナウイルス感染症等の影響で実施できなかったため、その部分の調査が後ろ倒しとなり、2022年度の調査も当初の予定通りには進められなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は、イギリス(スコットランド)調査を中心に実施する計画である。General Teaching Council for Scotland(GTCS)の協力を得ながら、スコットランドの教員養成の質保証システムに関する現地調査を実施する。並行して、オーストラリアの事例に関する分析を継続しつつ、日本の教員養成の質保証システムに固有の特質と構造的課題について考察し、研究の総括を行いたい。
|