研究課題/領域番号 |
18K02291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小野 雅章 日本大学, 文理学部, 教授 (70224277)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 教育勅語 / 御真影 / 学校儀式 / 国定教科書 / 修身科 / 国民学校令施行規則 / 小学校令施行規則 / 修身科(国民科修身) / 奉安殿・奉安庫 / 国定教科書編纂趣意書 / 教授細目 / 教育関係雑誌 / 教育勅語衍義書 / 教育勅語改定論 |
研究成果の概要 |
本研究は、教育勅語の成立過程から廃止までを通史的に検討したものである。これまでの教育勅語研究が、時期的には明治期に集中し、研究対象は、内容分析、解釈、学校儀式の成立過程、不敬事件などに限定されていた。 こうした研究状況を克服するため、本研究は、教育勅語の成立過程とともに、その実施過程として、大正・昭和期へと拡大し、これを通史的に検討し、時代の変遷に従い、教育政策や教育実践のなかで、その理念がどのように変化してたのかを検討した。具体的には、それぞれの時代における教育勅語の釈義とその変化、学校儀式に取扱い、そして、国定教科書における教育勅語の教材化の実態に焦点をあて、その実態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の教育勅語研究は、その成立過程や祝祭日学校儀式における取扱いの究明を中心に行なわれてきた。しかも、考察対象も明治期に集中する傾向にあり、教育勅語の理念による教育の実践が本格化した大正期や昭和戦前・戦中期については、等閑視される傾向にあった。 本研究では、こうした研究状況を克服するために、考察する時代も戦後教育改革期の教育勅語廃止までに拡大し、教育勅語の総体を明らかにすることにつとめた。具体的には、教育勅語の解釈の変化、学校儀式・行事の取扱い、教科書の教材としての教材化の実態を究明した。 本研究により、戦前日本の修身科における教育勅語の教授の実態など、教育勅語の新たな一面を描き出した。
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