研究課題/領域番号 |
18K02292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
今井 康雄 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50168499)
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研究分担者 |
真壁 宏幹 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (90229328)
山名 淳 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (80240050)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自然科学的人間観 / 人間形成論 / 教育思想 / 自然主義 / 進化論 / 宗教 / 教育哲学 / 教育思想史 / 実験心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、自然科学的人間観の進展・浸透が教育思想に対して与えた影響を、とりわけ19世紀後半以降のダーウィン進化論と実験心理学の展開に即して検討した。従来考えられてきた以上にその影響は大きく、現代的な教育論の基本的な構造に自然科学的な人間観が深く組み込まれていることが明らかになった。自然科学的な人間研究は、人間をその内部にある「能力」の発現として捉え、教育を「力の訓練」と見るような教育の見方を支えることになったのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、現代の教育論の問題点を批判的に検討する上での基本的な視点を提供するものである。今日の教育論の趨勢は、教育の不確定性を除去するために教育を学の援助に還元し、学習を自然科学的に解明可能なプロセスに解消することで、教育に確実な科学的根拠とそれに基づくテクノロジー的な確実性を与えようとしている。しかし、このような教育へのアプローチは、教育の可能性を環境への適応に限定し、予測不能な新たなものを社会にもたらすという教育の創造性を限定することになってしまう、と考えられるのである。
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