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J.デューイの科学の教育過程に関する心理学的・社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02303
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

梶原 郁郎  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30390016)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワードデューイ / 科学 / 教育過程 / 知識の転移 / 民主主義 / 知識の活用 / 認識形成 / 教育過程の心理的側面 / 教育過程の社会的側面
研究実績の概要

本研究の課題は、児童生徒が科学の知識を理解・活用する認識形成過程に焦点を当てて、J.デューイの科学の教育過程を心理的・社会的両側面において明らかにすることである。この課題に次の四つの視点から取り組む。(Ⅰ)デューイの科学の教育課程を教育過程(知識の獲得・活用を保障する教授学習過程)としてどうように分析するか、(Ⅱ)同過程を支える教師の教育内容研究はどのような過程を採るのか、(Ⅲ)同過程のどの局面に、デューイが提示する民主主義社会の成員の資質形成を読み取りうるのか、(Ⅳ)同過程を、デューイが批判しているロックの教育学説ではどのような点で保障できないのか。以上の作業を通して本研究は、デューイの科学の教育過程の心理的・社会的側面を描き出して、デューイ研究が教育過程研究として進められていない現状を打開して、新たな知見を提供する。
本研究6年目(2023年度)において上記視点Ⅰの下、次の成果を収めた(2024年7月公刊予定)。知識の社会的意味に着目するJ.デューイの転移論に依拠してJ.S.ブルーナーの転移論を再考する作業を通して、両論の共通点と相違点を明らかにして、文化的背景を組み入れて教科の構造をどのように学習するのかという『教育という文化』(Bruner, 1996)の課題に、デューイの転移論の側から知見を与えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の課題は、児童生徒が科学の知識を理解・活用する認識形成過程に焦点を当てて、J.デューイの科学の教育過程を心理的・社会的両側面において明らかにすることである。この課題に、「研究実績の概要」の欄に記した四つの視点から取り組んできた。本研究6年目(2023年度)までにおいて上述の視点(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)からの研究成果を収めてきている。

今後の研究の推進方策

延長申請が許可された2024年度では上述の視点(Ⅰ)(Ⅳ)からの研究をさらに掘り下げて,デューイにおける科学の認識形成の心理学的・社会学的特質を考察する。

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] J.デューイに依拠してJ.S.ブルーナーの転移論を再考する-内容研究の立場から『教育という文化』(1996)の課題にどう応えるか-2024

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      日本デューイ学会紀要

      巻: 64

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] J.デューイにおける知識を社会化することの人間論的意味(Ⅱ)-方法主義に基づく理論受容の風土に対峙する研究者の条件-2023

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      山梨大学教育学部紀要

      巻: 33 ページ: 197-208

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] J.デューイの仕事学習論を具現する授業内容の構想-蒟蒻作りから江戸期の歴史学への展開過程-2023

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      教育思想

      巻: 50 ページ: 23-38

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] J.デューイの教育課程における環境制御能力の連続的形成過程-同能力形成における遊びと仕事の機能-2022

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      日本デューイ学会紀要

      巻: 63 ページ: 51-60

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] J.デューイにおける知識を社会化することの人間論的意味-教育理論を自らの経験として受容するための研究側の条件-2022

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      山梨大学教育学部紀要

      巻: 32 ページ: 293-307

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] J.デューイの仕事occupationsから応用科学への学習過程-教育課程研究における教育過程研究の不在問題-2022

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      教育思想

      巻: 49 ページ: 17-32

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] J.デューイにおける教育課程編成論と認識形成論-近年の教育課程編成論議における「資質・能力」観を捉え直す-2020

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      教育思想

      巻: 47 ページ: 1-16

    • NAID

      120006850598

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校と社会の二重乖離問題-J.デューイ(1915)が問題にした負の「知性」の今日的リアリティー-2020

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      デューイ学会紀要

      巻: 61 ページ: 51-60

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] J.デューイの仕事学習論に基づく「もの作り総合学習」の事例研究-椿油作りから教科学習への展開過程を保障する内容構想-2019

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      教育思想

      巻: 46 ページ: 21-36

    • NAID

      120006734945

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 生活科における酸性学習の成果と課題-定性的ルールの獲得・活用を図る授業内容-2019

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      教授学習心理学研究

      巻: 14-2 ページ: 66-81

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] J.デューイの『民主主義と教育』における負の「知性」論の今日的リアリティー2019

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      日本デューイ学会紀要

      巻: 60 ページ: 31-40

    • NAID

      40022133133

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] J.デューイの経験主義における教師の専門的役割-教師の教育内容研究の手続きに着目して『子どもとカリキュラム』を再読する-2018

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 雑誌名

      教育思想

      巻: 45 ページ: 1-16

    • NAID

      120006534826

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] J.S.ブルーナーによるJ.デューイ批判の批判と継承-内容研究の立場から教科の知識の転移の論議に焦点を当てる-2022

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 学会等名
      デューイ学会第65回研究大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] J.デューイの教育課程研究における教育過程研究の不在問題(Ⅱ)-環境制御能力の形成過程を描出するための前提-2021

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 学会等名
      デューイ学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 学校と社会の二重乖離問題-J.デューイ(1915)が問題にした「知性」の今日的リアリティー2019

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 学会等名
      日本デューイ学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] J.デューイの負の「知性」論の今日的リアリティー-『民主主義と教育』における学校教育の負の教育作用-2018

    • 著者名/発表者名
      梶原郁郎
    • 学会等名
      日本デューイ学会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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