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女性被災者の実感を活かした被災者支援の方法再構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K02305
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

朴木 佳緒留  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 名誉教授 (60106010)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード女性被災者支援 / インタビュー調査 / ジェンダー / ワークショップ / 被災者支援 / ニーズ
研究成果の概要

東日本大震災の女性被災者へのインタビュー調査等により、女性被災者の実感を活かした支援方策を検討した。女性被災者の実感は以下である。①避難所の運営についての評価は良好であったが、「被災者なのに」という遠慮が混交していた。②ローカルルールによる意思決定がなされた。伝統的な家父長制感覚を付帯したものであるが、女性たちにはなじみがあり「安心感」をもつ側面もあった。③女性は小さな単位で、実質的な「リーダー役」を果たした。④少人数のグループ活動が長期の避難生活を支えた。女性被災者支援策は、避難所運営や被災後の生活支援について地域特性を踏まえた「最適解」を得るプロセスこそを重視して検討されるべきである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

女性被災者支援にジェンダー平等の視点を入れる必要性が指摘されてきたが、実現困難な状況が続いていたことを受けて、ローカルルールの下で生活している女性被災者に、ジェンダー平等方策を届ける方法を検討した。①なじみがあるローカルルールは安心感をもたらすため、その側面を捨てることなく、ジェンダー平等策を探る必要がある、②長期にわたる避難生活を支えたものは自宅以外の場所での、少人数でのグループ活動である等の知見を得た。今後の女性被災者支援においては、「あるべき姿」の提示ではなく、被災女性にとっての実効性ある方法の探求が必要である。この視点は支援方策理論化のためだけではなく、実践的にも役に立つものである。

報告書

(6件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 女性研究者の現状・課題・展望2023

    • 著者名/発表者名
      朴木佳緒留
    • 雑誌名

      北海道女性研究者の会「通信」

      巻: 78 ページ: 49-53

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] SDGsの学習論~当事者性の交差を生むプラットフォームづくりをめざして2022

    • 著者名/発表者名
      松岡広路
    • 雑誌名

      兵庫教育

      巻: 74(2) ページ: 26-29

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 当事者の交差を生むESDプラットフォーム創成実践の方法と課題2022

    • 著者名/発表者名
      松岡広路
    • 雑誌名

      社会教育学研究

      巻: 58 ページ: 56-57

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 人権としての社会保障と社会保障運動2022

    • 著者名/発表者名
      井口克郎
    • 雑誌名

      社会保障

      巻: 505 ページ: 25-32

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 女性研究者をめぐる今日の課題2022

    • 著者名/発表者名
      朴木佳緒留
    • 雑誌名

      日本の科学者

      巻: 57 ページ: 5-11

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地域包括ケアシステム、コンパクトシティおよび防災集団移転の一体的展開と住民生活への影響2021

    • 著者名/発表者名
      井口 克郎
    • 雑誌名

      医療福祉政策研究

      巻: 4 号: 1 ページ: 59-84

    • DOI

      10.20690/jhwp.4.1_59

    • NAID

      130008052819

    • ISSN
      2433-6858
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「職場のLGBT」2019

    • 著者名/発表者名
      朴木佳緒留
    • 雑誌名

      Leadership Development Note 2019.9

      巻: No. 1299 ページ: 14-15

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 被災地コミュニティノコンビビアリティを活性化する方法と課題2021

    • 著者名/発表者名
      松岡廣路
    • 学会等名
      神戸大学都市安全研究センター第1回震災復興・災害科学シンポジウム
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ジェンダー視点からの震災研究と大学の役割2020

    • 著者名/発表者名
      朴木佳緒留
    • 学会等名
      大学評価学会第17回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 当事者性の交差を生むESDプラットフォーム創成実践におけるSDGsの意味2020

    • 著者名/発表者名
      松岡廣路
    • 学会等名
      日本社会教育学会プロジェクト研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ジェンダー視点からの震災研究と大学の役割2020

    • 著者名/発表者名
      朴木佳緒留
    • 学会等名
      大学評価学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] まもられなかった人たち2022

    • 著者名/発表者名
      兵庫県震災復興研究センター・井口克郎
    • 総ページ数
      127
    • 出版者
      クリエイツかもがわ
    • ISBN
      9784863423398
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-01-30  

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